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2004年8月18日 |
栃木県 |
地蔵岳 |
1274.3m |
☆ |
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2004年8月19日 |
栃木県 |
女峰山、帝釈山 |
2463.5m,2455m |
☆☆☆☆ |
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2004年8月20日 |
栃木県 |
男体山 |
2484.4m |
☆☆☆ |

8月18日 前日光山地より入る。
粕尾峠を越えて足尾町へ下りる途中、登山道入り口を発見、地蔵岳1274.3mまで40分の表示あり。粕尾峠は約1100m、足慣らしには手ごろだと思い登ってみた。
久しぶりの山登りにワフは喜んでいる。登山道入り口に入るやいなや脱兎のごとく駆け上がっていった。道も平坦部が多く結局25分ほどで登りきってしまった。
山頂の眺望は一部だけしかなくあまり面白くない。風がないので蒸し暑くて、しかも虫がたかってくる。5分もいられずに降りることにした。
やはりこの時期は2000m以上登らないと気持ちよくならないことを痛感した。
8月19日 裏男体林道沿いで車中泊。
早朝から女峰山に登るべく林道を進む。志津林道途中のゲート前に車を止め、6時40分登山開始。
30分ほど林道を歩くと女峰山登山口があった。ここから一度沢に下りて沢沿いを登りなおす。
作業用のモノラックが登山道に沿ってある。これに乗って登ったらずいぶん楽だろうなと考える。
沢に下りるとワフは早速、水に浸かって体を冷やす。
その沢は砂防ダムが各所にあり、現在も工事中である。
工事現場を横目に登っていく。
工事現場が切れてしばらく登ると再び沢をまたぐ。ワフはまた水に浸かってご機嫌である。
沢の湧き水であろう、水場があり、のどを潤すことができる。一登りで鳴沢小屋に到着する。
小屋は無人だがきれいである。こんなところに泊まってみるのも面白いかもと考える。
ここからガレた急斜面に差し掛かる。踏み跡を辿っていかないと石が崩れて落ちてしまう。
ワフはどこでも登れるが、落石を起こさないよう登山道を維持させる。
途中で降りてくる人に出会った。頂上は風が強くて帝釈山へ行くのはやめて降りることにしたとのことだ。
斜面はだんだん急になり、岩につかまりながら登るようになったがワフは四足でしっかりした足取りで登っていく。
ガレ場が過ぎてほっとしたら頂上はすぐである。
祠が見えて、女峰山頂に着いたことがわかった。
天気は最高で、目の前の男体山から遠く富士山まではっきりと見ることができる。
山頂で遅い朝食をとってのんびりしていたら、後から来た登山者が小休止の後、帝釈山へ向かって下りていった。
先ほどすれ違った登山者は帝釈山行きを断念していたのでどうしようか迷っていたが、やせ尾根を降りていく登山者をみて行けそうだと判断、ついていくことにした。
帝釈山へ続く尾根道は急勾配でしかも両側がすとんと落ち込んでいる。足を踏み外したらただではすまない。安定度では私よりワフのほうが上であることはわかっているので、ワフのことを心配することはやめて、自分の足元に専念する。
尾根道の勾配は緩やかになりハイマツが覆っている。ここでも尾根の両側は切り立っているが危険はあまり感じない。
気持ちのよい尾根歩きであった。
途中、大きな岩に突き当たる。
1m以上の垂直な壁で、人が登りやすいように鎖が一条張ってある。
ワフはこれ以上行けないだろうから、これでおしまい。引き返すことにした。
どれ、ちょっとおとーさんが岩に登って様子を見てくるからワフはここで待ってなさいと告げる。
ザックをその場に下ろし、鎖をつかんで岩を登る。
ワフも行きたいよー、クゥーンと鳴いている。
写真を撮ったら戻るから待ってなさいといっていたら、驚いたことにワフは岩の鎖を張ってある横をよじ登ってしまった。
ほら、登れたよ。早く行こう、と尻尾を振っている。
よし、じゃあ先を行こう。一度岩を降りてザックを担ぎなおして尾根道を進むことになった。
鎖はこの一箇所だけで、帝釈山まではなんの問題もなく着くことができた。
先行する登山者にこの先の状況を聞く。
富士見峠までの道はそんなに厳しくないとのこと。峠からは林道である。
こちらは犬連れなので他者からの情報はあくまでも参考である。
行けるかどうかは行って見なければわからない。最悪、途中で引き返すことも覚悟しなければならないが、時間はまだ早いから余裕はあるので行ってみることにした。
帝釈山からの下り道は岩場はないが登山道は深くえぐれている。
ワフは飛び跳ねながら降りていってしまうがこちらは大きな段差の連続なので脚が張ってきてしまった。
小一時間ほどで峠に出る。
小休止の後、林道を下り始める。
実はここからが長かった。
勾配は少ないもののつづら折の坂を下るので結構距離がある。
ワフは歩き飽きたのか、走って先行することもなくとぼとぼと付いてくる。結局1時間半ほどひたすら歩いて車まで戻った。
昨年から始めたワフとの山登りだが、今年ははるかにパワーアップしている。もう私はワフについていくことはできない。
急斜面を駆け上がっても息が上がらない。
手を使ってよじ登る段差もひとっとびで駆け上がる。
こちらは重い体を一歩一歩引き上げるたびに息が上がってしまう。
(ちなみに私は痩せ型で、人間の中ではけっして重いほうではない。)
呼び止めて待たせると早く行きたいのに我慢して待っているような顔をしている。
苦手だった木の根っこや垂直に近い岩も上手に足場を見つけて造作なく登っていく。
宮崎駿の映画「もののけ姫」にアシタカが犬神の息子の一頭とともに山を駆け下りるシーンがある。ワフの動きははまさに犬神のようである。
どうしたら速く山道を歩けるのか考えてみた。
人は普通、山では足元を見ながら歩く。犬は足元を確認しない。(後足の踏む場所を確認しながら歩くことはできない)
視覚から得た情報をおそらく3次元的に理解して4つ足の踏む場所を決めて動いているのだろう。
足が4つあるので1つの足に体重を預けることはない。もし踏み位置が悪かったり滑ったりしたら無意識のうちに体重を抜いているのではないか。
おそらく頭で考えない動物のほうが容易にマスターできることなのだろう。
スキーを滑ったり自転車で走るときは当然、スキーは見ないし、タイヤも見ない。でもちゃんと走れるのと同じことなのだろう。わずかなトレーニングで山道を走ることができるようになることが昨年と比べることでよく理解できる。
ためしに足元を見ないで歩いてみた。
その気になればできそうだかある程度の速さが必要だと感じた。遅い動きだと踏み出す足の位置に迷いが出るようだ。
走ればよいのだか登りだと体力が続かないことがわかった。
やはり常人は普通の登り方をするしかないようである。
8月20日 男体山
志津乗越から志津小屋に入る熊笹で覆われた道はワフの姿を隠してしまうほど伸びている。
10分ほどでログハウスが見えてくる。無人の山小屋にしては立派な建物だ。
ここも二荒山神社の施設だからお金があるのだろう。
昨日、女峰山に登れたことに気をよくして今日は男体山へ登ることにした。中禅寺湖から上る一般的なコースは二荒山神社の境内だから犬連れでは遠慮するしかない。裏の志津林道の分岐点、志津乗越から登山道が始まっているのでここに車を止め、登山を始めた。
志津小屋から山道を登っていく。昨日の女峰山へのルートと違って登山客が多いのだろう。ふみ跡が大きくえぐられた溝の深さは1m近い。
溝の中は倒木や木の根や岩があって段差の連続である。
ワフは楽しそうに駆け上がっていく。呼び止めるのが大変である。
途中、一組の登山者をパス、さらに駆け上がる。
山頂火口に近づくと左側の斜面が大きく崩れている。
崩れた斜面の向こう側に昨日登った女峰山が見える。
さらに上ると次は右側が崩れたガレ場に変わる。湯の湖と戦場ヶ原の上に虹がかかっている。
犬は色盲だから虹はどんな風に見えるのだろうか。
北風が強くなって寒くなってきた。
長袖を着て登り続けると山頂の一等三角点が見えた。
ここからはいろは坂と日光の町が見える。
山頂を過ぎさらに進むと二荒山神社の奥宮がある。さらに火口の尾根を進むと中禅寺湖の全貌が見えてくる。
圧巻である。
ワフも下を見下ろして満足そうである。
朝食のあと、だんだん雲が低くなり風が強くなってきた。
昨日とうって変わって指がかじかむほどの寒さである。景色もかすんできたので早々と下りることにした。
まだ時間がはやいのでこれから登る登山者とたくさんすれ違う。そのたびにワフを止めて待つのだが、犬に対して好意的な人がほとんどなのでよかったと思う。
途中、走り足りないワフを先に行かせて呼び戻したりして2倍くらい歩かせながら降りてきた。
それでも降りついたのは登山開始からわずか四時間後であった。