ログビルディング情報【vol.2】

2004年5月19日

どこまでがログハウス?

前回に続き、本物のログハウスといえるのは一体どこまでなのだろうかということについて独断と偏見により考察しよう。

1.マシンカット角ログ

角ログは丸太ではない。だからログハウスには入らない。

2.ホームセンターでよく売っている薄い板にノッチをつけたもの

板ではどう譲ってもログとは言えない。ログハウスというにはどだい無理がある。

3.ラミネートログ

芯もち材を半割にして木表どうしを張り合わせたもの。ログ表面に割れが生じにくいという特徴があり、最近増えている。

意味はわからなくもないが、どうせ張り合わせるのならば集製材のように薄い板を何枚も重ねたらどうだろうか。フィンガージョイントを使い、数枚の板を張り合わせればセトリングもおきにくいし割れもしない。

それになんといっても貴重な大木を消費することもない。


4.マシンカット丸ログ


外観はログハウスである。一般的にハンドカットのものより小径の材を使う。

グルーブも深いので積み上げる段数は多い。

ハンドカットの場合は丸太を元末交互に積み上げる。したがってログのラインは水平ではない。これに対しマシンカットの場合、末径を基準に同じ寸法に削ってしまうので、積み上げラインはすべて水平になる。いいかえればどのように積み上げてもかまわないということだ。

5.タイコ引き

丸太の自然形状が建物の内外に現れるこのタイプは立派なログハウスといっていいだろう。


6.Dログ
三面引きで作り、自然形状を表に残したログハウス。外観はタイコ引きのものと変わらず、内側は平面のため使いやすい等の利点がある。ログハウスといえるかどうかはタイコ引きの場合と同じと判断してよいと思う。

なお、外面を円筒状に製材した、完全なマシンカットもあるが、これはログハウスに含めたくない。

7.ダブテールノッチ(チンキング)


二面引いたログを用いる。面仕上げは通常アックスによる。建物の外面、内面に平面をもってくるので形状はログハウスらしくない。
しかしログを積み上げた隙間に詰めるチンキング材がログの形状を際立たせており、北米東部では伝統的なログハウスの作り方である。


まれにチンキングせずにスクライブフィットのグルーブを持つものもある。これも味があってよい。

8.ピーセンピース


ポストアンドビームの壁をフィラーログといわれる丸太で埋めたもの。外観はログハウスそのものである。
フィラーログをスクライブして積み上げたほうが見た目が良い。タイコ引きのログを積み上げる方法もあるが魅力は半減か。


9.バットメソッド(バットアンドパス)


タイコ引きなどで高さを揃えたログを用い、各段のコーナーを交互に突き合わせて作る。突合せ部は通常はほぞ組みをする。

ノッチ組みをしていないので上下のつながりはダボや通しボルトなどの補助的な方法によっている。

タイコ引きあるいは三面引きで作る。四面を引いたマシンカットはログハウスとは言いがたい。


10.パスアンドパス

正しくはなんと言うのだろう。両方のログに上下にノッチを入れて組み合わせる。これだけ手をかけるならば校倉組みにしたほうがいいのにと思う。

マシンカットでしかお目にかかれない。

11.ポストアンドビーム


工法的には軸組み工法。自然形状を活かしたデザインならばログハウスと言ってもよいだろう。別にログハウスといわなくたってもかまわない、美しいものは美しい。

ちなみにランバー材でつくるとティンバーハウスだ。これは明らかにログハウスではないが美しいものは美しい。

余談だが伝統的日本家屋でも梁に丸太やタイコ引きの曲がり梁を使ったものは、木の魅力を引き立てていてすばらしい。


12.ラウンドノッチ、サドルノッチ(ハンドカット)

もっともログハウスらしいログハウス。本物と呼ばれたいログハウスをつくるならばこれしかないと思う。

 

以上まとめると、ログハウスとは丸太の自然形状を活かした建物であるということがいえる。

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