ログビルディング情報【vol.3】

2004年6月11日

好ましいログハウス

 前回までの考察を元にログハウスとして好ましいレベルを以下の表にまとめた。

◎ これぞログハウス。誰にも疑問を与えない
○ 本物のログハウスといっていいでしょう
△ 本物といえるかどうか微妙
▲ まがい物のログハウス
× ログハウスとはいえない
− 存在しない(ありえない、例がない)

角形状|横材 丸太スクライブ 丸太チンキング タイコ引き左右 タイコ引き上下 三面引きDログ 四面引きDログ マシンカット丸 マシンカット角 ラミネートログ 集製材 薄板 木材以外
スクライブされたノッチ(ラウンドノッチ
サドルノッチ)
マシンカットのノッチ ×
ダブテールコーナー
バットメソッド ×
パスアンドパス ×
丸太ポストアンドビーム
ランバーポストアンドビーム(ティンバーフレーム) × × × × ×

角の形状では校倉工法の場合はスクライブされたノッチ、軸組み工法の場合は丸太を使うことがログハウスの条件といえよう。

また、横材に関して言うと自然形状を残していることがログハウスの条件である。自然形状は一面より二面、二面より全周のほうが望ましいことは言うまでもない。
四面を引いた横材を使うのは、本検討ではまがい物ログハウスということになってしまった。

また、薄板を使ったものはログハウスとはいえない、という評価をさせてもらった。これはノッチ組みさえしてあればログハウスであるという誤った認識を改めてほしいからである。DIYにおけるホームセンターの責任は重大である。


本物のログハウスのもうひとつの判断基準としては「その勘合は唯一無二である」ということ。何か哲学的になってきた。
マシンカットログハウスは製材してノッチもグルーブもすべて同じ形状にする。したがって組み合わせる順番を変えても組みあがる。
積み方を間違えて窓の高さが一段低くなってしまった、などということも可能である。

ハンドカットログハウスではこういうことはありえない。
違うところには絶対にぴったりとは合わない。

スクライブグルーブはノッチがなくても位置決めができる。ぴったり合う位置はひとつしかない。
これに対しマシンカットグルーブは位置が決まらない。角ならば長手方向のどこでも合うし、丸ならば曲面のどの位置に置いても合う。

世の中にこの法則が当てはまるものがある。ジグソーパズルだ。
よくできたジグソーパズルは非常に似た形状のピースがあるが、正しくない場合は合わせてみるとほんのわずかに隙間ができる。例え絵が描いてなくても完全に組み合わさるのは一通りだけである。


言ってみれば唯一無二をクラフトマンの手で創造することに無上の価値があるのではないかと感じる。
レンガ積みより、石積みの城郭のほうが美しいのと同じだろう。


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