今日のNAOKI

 4月8日から4月21日まで

パット先生および他の生徒からNAOKIと呼ばれるのでタイトルを変更しました。

4月21日 晴れ、朝から強い北風が吹き、冬が戻ってきたように寒い。
ケンが昨日の夕方、ゴーカートに行こうと言っていたので皆そのつもりでいたが、昨晩遅くまで飲みに行っていたらしくてなかなかおきてこない。結局、昼過ぎに起きてきたのでゴーカート場に着いたのは夕方の寒い時間になってしまった。いい年をした大人が皆で連れ立ってゴーカートでもないとは思ったがせっかく来たのだからと子供たちに交ざってみなで乗った。一度乗ってしまえばあとは競争である。子供たちを掻き分けて皆で争って走っている。スピードはアクセル全開、踏みっぱなしでもせいぜい30kmそこそこだからテールツーノーズの競い合いである。ギャリーが後ろからゴンゴンとぶつかってくる。その隙を縫ってジャッキーが抜きにかかる。ヨシはコーナーでスピン。ケンはパドック入りと忙しい。
30分ほど皆で遊んで終わったらすっかりからだが冷えてしまった。
ヘルメットをかぶって気合の入ったギャリー シートにからだを押し込めるケンデッドヒート ゴーカート場に集まった8人のおじさん うっ こわい
4月20日 晴れ
洗濯とカールトンプレイスの町の散歩
ミシシッピ川あの有名な北アメリカ最大の川ではありません。でも水量はとても多い。

今日はスイス人のジャッキーがレンタカーを借りてきた。週末はこれで過ごすのだそうだ。かれはスイス人の中でただ一人フランス語圏スイス人である。他の3人はドイツ語圏のため、同じスイス人同士なのに英語で会話している。ところがカナダ人でケベック州のパトリックとはフランス語で会話しているのだからややこしい。日本人はみな日本語、単純でよかった。
4月19日 晴れ、だんだん涼しくなってきて本来の気候に戻ったようだ。
今日はシルログの加工と平行して基礎工事に入る。
まず、シルログを配置する要所要所に砂利を敷き、その上にコンクリート板をおいて高さと水平出しをする。
レベルがあったらメジャーとチョークラインを使って墨打ちをする。
打った墨に合わせてコンクリートブロックを配置し、基礎の代わりとする。
いよいよ、基礎の上に加工の終わったシルログをトラクターを使って置いていく。何度か修正を繰り返しながら行い、ログスクール第2週の終わりにやっと第1段目のログ積みが終わった。
基礎工事
シルログの設置が終了
4月18日 晴れ、今日は幾分涼しく気持ちのよい日だった。今日の新聞を見たところ、昨日は記録的な暑さで、オタワでは最高気温が30℃もあったそうだ。
さて、今日はシルログの加工に入る。単純に丸太を半分に割るのではなく、雨じまいを考えて水切りの部分を残して半割りにする。
チェーンソーの切り込み深さと角度を合わせて慎重に切り込みを進める。何しろログが長いので切込みを入れるのも一苦労である。途中で何回かチェーンソーを止め休みながら確認しながらゆっくりと切り込みを入れる。
チェーンソーで余分な部分を切り取った後はノミで仕上げる。ここまでで今日の作業は終了。まだまだ先は長い。
少しずつ不要部分を切り取っていく 完成したシルログをチェックする
4月17日 晴れ、今日も暑い。どうしたことか真夏のような暑さでグロッキーぎみである。
いよいよ今日からログハウスつくりが始まる。まず、練習で使った端材のログを片付けて整地である。パット先生のトラクターがうなりを上げる。
次に第一段目となるシルログを選定し、ログサイトに運ぶ。材はホワイトパイン、長さは長いもので40フィート(16m)、末口15インチ(38cm)、元口11インチ(28cm)である。とても人力では運べないのでトラクターを使って運ぶ。
いよいよシルログの加工である、と思ったらパット先生いわく、十分にチェックを重ねて慎重に材をセットし寸法だしをすること。これだけの長さになると、いい加減に寸法取りをするとあとで取り返しがつかない。ログを少しずつまわして曲がり具合が一番よい位置を探した。
チョークラインを打ったところで今日の作業はおしまいになった。
あまりの暑さに犬も水浴び、うらやましい  トラクターでログを運ぶ
4月16日 曇りのち晴れ
はっきりしない天気だったが午後からは晴天となりそのうち猛暑になった。とても2週間前に雪が降ったとは思えない。みなTシャツ一枚で作業している。中にははだかのやつもいる。
今日は実習で造るログハウスのプランの説明があった。28フィート(8.6m)×32フィート(9.9m)の長方形と20フィート角(6.2m)をくっつけた形にポーチがついている。いよいよ実習も本番に入ってくるのだと期待がふくらむ。
実習は昨日の続き、グルーブ掘りとスカーフの成果は以下のとおり。
 

フィート、インチに混乱
カナダはフィートポンド法からメートル法に切り替わったが、建築の世界ではいまだフィートポンド法が使われている。
寸法をいわれても日本人とヨーロッパ人にはぴんと来ない。いちいち換算してみて、ああ、このくらいかと納得している。
基礎の長さは32フィート、ログの長さは基礎の長さより両端各々2フィート長くする。基礎の中心と基礎外壁の距離が3インチのときログの長さはいくらになるかという問題で、自分の出した答えは32+2+2−0.3−0.3=35.4で35フィート4インチ。正解は35フィート6インチ。何で違うの、とカナダ人に聞いてみたら、1フィートは12インチだったことをすっかり忘れていた。慣れるまで時間がかかりそうだ。
4月15日 曇りのち晴れ
ログビルディングスクールは第二週目を迎えた。1週間コースの人が去り、少しさびしくなったがその分密度の濃いスクールになることを期待しよう。
午前中は座学で、ログ加工についての説明があった。グルーブの切り方、スカーフの切り方、ラウンドノッチとサドルノッチの違いなど。
午後は今まで習ったノッチとグルーブ、スカーフの実習が続けられた。
完璧なラウンドノッチと自画自賛 パット先生のノミ捌き

オールドバラックスからパットウルフログビルディングスクールまでは車で30分のところにある。毎日、車でやってきた生徒の車に同乗させてもらう。自分がいつも乗せてもらっているジェレミーはランドリーホームズという工務店の社長さんである。テレビドラマERに出てくる金髪のめがねをかけた外科医に似ている。彼は抑揚のあるやわらかい英語らしい英語を話すのだがとても聞き取りにくい。「t」を発音しないんだな。だから「the」は「ら」と聞こえる。会社のバンでやってきて、週末は家族のもとに3時間かけて帰る。
4月14日 曇り
世界最大のログ建築、シャトーモンテベロを見学。
この週末、オールドバラックスに残っている生徒10人で2台の車に分乗し、ケベック州にあるシャトーモンテベロに向かった。
ハイウェイにのりオタワ川を渡り、ケベック州に入る。さらにハイウェイが途切れるまでドライブし、その先一般道をオタワ川沿いにしばらく走るとモンテベロの町に入る。シャトーモンテベロはリゾートホテルとなっており州道に面しているのですぐにわかる。門がログ積みでできており中に入るとあったあった、これが世界最大か。どこからどこまで続いているのかよくわからない。
駐車場に車を止めて近寄ってみると、外観は三階建てで、コーナーはラウンドノッチの39段積み、壁面はピーセンピースの壮観な眺めである。中に入ってみると六角形の広いロビーが吹き抜けになっている。ロビーの中央にこれまた六角形の大きな暖炉が天井まで伸びている。この六角形のロビーを取り囲むように2階、3階の回廊がポストアンドビームで支持されている。しばらく歩き回ってわかったのだが、この建物は中央の六角形のロビーを中心として一方はエントランス、反対側は広い食堂、残りの四方が客室棟へとつながっている。裏から食堂棟をみると巨大なキングポストトラスが見て取れる。
周囲はリゾートホテルらしく子供の遊び場からプールまであり、屋内テニスコートもついている。裏庭がオタワ川に面しているので水上アクティビティも楽しめる、とホテルの宣伝のようになってしまった。ちなみに宿泊料金は二人一室で一泊302カナダ$からとなっております。どうぞご利用ください。
全景 エントランス ロビーの吹き抜け 六角形のロビー 食堂
食堂の内壁 食堂外観 客室棟外観 客室へ向かう通路 客室棟


帰りは途中でレストランに立ち寄り食事をした。ウエイトレスがオーダーを取りに来たがメニューがフランス語でさっぱりわからない。メンバーの中に一人フランス語圏スイス人がいるが、なんということだ、彼は料理のことがよくわからない。みなで悩んでいたらウエイトレスが英語のメニューを持ってきた。なんだ、あるんなら早く持って来てくれればいいのに。

余談 カナダ人との会話
アメリカ人は「はい」を「イエース」と言うけど、ここにいるカナダ人は「ヤ」という。ドイツ人も同じだが。
カナダ人に聞く
「これ食うか」
「ヤ」
いや、と聞こえるのでつい、
「食わないのか」
と聞きなおすと
「ヤ」
「どっちなんだ」と問い返すのは日本人の間違いである。英語では肯定文で質問しようが否定文で質問しようが、食う場合はどちらも「イエス」である。
4月13日 曇り
休養と洗濯。夜はビデオ鑑賞。
4月12日 曇りのち晴れ
昨日のアルコールが少し残っていて午前中の座学に集中できなかった。集中しないと英語が理解できない。
今日はセトリングについての説明。
11時から昨日の続きの実習を行う。
その後、ログ積みに必要なスカーフカットをパット先生が実演した。まったく無駄の無い動きに生徒たちは熱い視線で見守っている。
今日は週末のため3時過ぎには終了し、近郊に住んでいるものは帰宅していった。近郊といっても車で7時間くらいかかる人もいるらしいが。静かな夜はのんびりとビデオ鑑賞である。アメリカの作品はもちろん英語のままだが字幕がなくてもアクションものとかパニック映画のたぐいは問題ない。
こうして第一週の夜は更けていく。
 スカーフカットを実演するパット先生
4月11日 晴れ
座学はスクライビングと小屋組みの説明。
10時ころからグルーブ(下段のログと重なる部分に溝を掘ること)カット。パット先生の実演は見事である。チェーンソーだけで仕上げるのではなく、さらいノミを使ってきれいに仕上げていく。見えないところまできれいに仕上げるのがパット流なのだろう。
夜は10数人でカールトンプレイスの町へ繰り出した。バーへ入ってビール飲み放題である。ビリヤードで遊んだりダンスをしてすごした。自分を含めたおじさん組は12時を回ったら引き上げた。若者組は閉店までいたのに物足りなくて、納屋で3時ころまで飲んでいたらしい。
スクライビング グルーブ加工 ノミで仕上げる
4月10日 スクールが始まってから初めて晴れた。さわやかな快晴である。みんな明るい顔をしている。
午前中は材の種類と断熱性について、ログ積みについて、スクライブ(下段のログの形状をその上に積むログに写し取ること)の仕方についての座学。
今日は10:30より実習開始。ログへ床材を張るための根太の切り込み方とノッチの切り込み方の練習およびスクライブの練習。
昼食はいつも弁当である。朝食の準備とともに各自好きなものをポリ袋に詰め込んでいる。パンにハムをはさんだだけのやつから果物その他デザートまで持ってくるやつまで様々である。西洋人は大食いと思われているが個人差があってあまり食べない人も結構いる。ログサイトでは酒、ドラッグは禁止である。タバコは場所が限定されていて厳しい。
今日は初めてよい天気の中での昼食なのでみなのんびりしていた、と思ったのは自分だけで昼休みが終わる前からチェンソーを回し始めるやつがいる。結構みな一生懸命だ。
根太の切り込み ラウンドノッチの切り込み
ノミで仕上げ   パットウルフログスクールの看板
4月9日 今日も雨
午前中は道具の説明。最初はゆっくりした話し方で理解できるが、そのうちによくしゃべるカナダ人の質問が相次ぎパット先生もだんだん早口になって理解できなくなってしまった。
スイス人のクリストフもしきりに質問をしているが、後で確認してみると、なんだ俺より英単語知らないじゃないか、よく質問できるなと驚く。
午後はやっとチェーンソーを使った実習が開始された。
最初は丸太の垂直きり。あらかじめ引いた線の手前でぴたりとめる。次は水平きり。水平に切った後、平面をチェーンソーを使って出すのだが、パット先生の仕上がりはさすがである。
ここまでは栗田師匠の指導の賜物で、自分のまあまあなできばえにパット先生もほめてくれた。ただいつもより重いチェーンソーになり、張り切りすぎたので腰が少し痛くなった。いたわらねば。
教室は母屋の地下にある
5カ国の国旗が用意されていた ログワークのサイト
 
4月8日 パットウルフログビルディングスクール開校
朝から雨
全部で18名の生徒がカナダ、アメリカ、スイス、ドイツ、日本の5カ国から集まった。
1週間、4週間、10週間の3コースがあるが、最初は各コースとも同じカリキュラムで進める。
最初は安全について、次に道具の説明、その後業者が来て各自必要なものを購入する。チェーンソーなどは日本で購入するよりはるかに安い値段で購入できる。(ほしい人は連絡ください、ハスクバーナ、スチール)
昼食はウルフ家でご馳走になる。(初日と最終日だけ)
ウルフ家はティンバーフレーム造り(太い角材を使い柱と梁で構成する)の広い家で構造はいたってシンプルである。残念なことにデジカメの電池切れで撮影できなかった。
最初のプラクティスはピーリング(木の皮剥き)である。注意事項、木の種類の説明があり、初日は終了した。